IPOに関する書籍を読んだり、インターネットでのIPOの検索を続けていくと、グリーンシートという言葉によく出会うことがあります。
余り耳慣れない言葉ですが、このグリーンシートというのは、日本証券業協会が、未公開企業の株式を売買する目的で1997年(平成9年)7月にスタートさせた制度で、一般的にはグリーンシート制度と呼ばれています。
分かりやすく言えばIPO株を手に入れることを目的として、ブックビルディングに申し込んだりするよりもさらに先回りをして、IPOを行う予定の企業の株をあらかじめ手に入れてしまおう、ということなのです。
心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、この制度自体は別に法に触れるものではありません。
数年前に世間を騒がせた、未公開株の取得云々、とはまた違うレベルのものですので、ご安心下さい。言ってみればIPO株の予備群のようなものですが、新興市場などよりもかなり基準が緩い関係で、将来IPOを経て、株式の公開を目指そうと考えている企業が数多く、このグリーンシート制度に登録していますので、ある意味、公開済みの株だ、と言ってもいいのかもしれません。
現にグリーンシートからIPO株として、新興市場などへ公開して、大きな発展を遂げた企業も少なくありません。
このグリーンシート制度に登録をしている銘柄の中から、将来、新興市場などへ公開していくIPO株に目をつけて、先に投資しておいて、大きな利益を得ようという狙いなのです。
ただし、日本証券業協会による制度ではありますが、一般の株式市場と比較すると、流動性が低く、さらに売買停止などの事態が起こりやすいのも事実です。
つまり、かなりのリスクを覚悟する必要がある、ということです。
しかし、株の投資は一か八かの勝負の醍醐味、と割り切るならば、グリーンシート制度で購入しておいた株が、後日新興市場などで、IPOということになった場合には、IPO前のブックビルディングの際の価格とは全く比べ物にならない程、大きな利益を手にすることも可能なのです。
ただ、このグリーンシート制度自体が、まだかなりマイナーな制度、ということもあって、ネット証券も含めた殆どの証券会社では、グリーンシート銘柄は取り扱ってはいないようです。
少数のグリーンシート銘柄を扱っているところは数社ならあるようですが、普通の株とグリーンシート銘柄の株を多く取り扱っている証券会社を探す必要があります。
現時点でこの条件に最も近いのが、松井証券である、と言われています。ハイリスク・ハイリターンを覚悟するならば、検討する価値はありそうです。